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「習近平の『歴史決議』をどう見るか」を中曽根平和研究所コメンタリーに寄稿しました。

川島真「習近平の『歴史決議』をどう見るか」『中曽根平和研究所コメンタリー』2021年11月12日。

2021年11月12日、習近平は中国共産党第19期中央委員会第6回全会において「中国共産党の100年の奮闘の重大な成就と歴史経験に関する決議」案について説明し、それが通過した。中国共産党にとっては、1945年、1981年に次ぐ第三の歴史決議となる。この歴史決議の全文は公開されておらず、詳細な検討はできない。だが、会議公報が配布され、およその内容は理解できる。それは、1921年に成立した中国共産党の100年を振り返り、また習近平政権の政策を肯定的に描き、そして「中華民族の偉大なる復興」が実現するとされる、二つ目の100年である2049年(中華人民共和国成立100周年)に向けての展望を示したものだ。ここでは、その公報の内容に依拠して、この決議を見る上での幾つかの視点を示しておきたい。

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