川島真・細谷雄一編『サンフランシスコ講和と東アジア』東京大学出版会、2022年。
サンフランシスコ講和と東アジア
ISBN978-4-13-036285-6
発売日:2022年04月11日
判型:A5/ページ数:336頁
目次
内容紹介
これまで米国の史料を中心に研究されてきたサンフランシスコ平和条約の歴史的意義を、日本および東アジア、さらに国際的な文脈から問い直し、戦後東アジアの地域秩序形成の歴史像を多角的・包括的に捉え直す。
主要目次
はじめに(川島 真)
I サンフランシスコ講和とは何か――日米和解への道
第1章 サンフランシスコ講和条約体制の形成とその揺らぎ
――帝国の解体と賠償問題(波多野澄雄)
第2章 多数講和と寛大な講和――日本の構想と選択(楠 綾子)
第3章 占領から講和へ――なぜ寛大な講和が可能となったのか(坂元一哉)
II サンフランシスコ講和と連合国
第4章 サンフランシスコ講和条約への道とその後
――「封じ込め」の骨格の成立(マイケル・シャラー)
第5章 サンフランシスコ講和とイギリス外交(細谷雄一)
第6章 フランスとサンフランシスコ講和条約、1945-1951年(宮下雄一郎)
III サンフランシスコ講和と東アジア
第7章 戦後初期中国における対日講和観
――1945-1947年を中心に(川島 真)
第8章 二つの平和条約と日台経済――経済史の視座から(洪紹洋)
第9章 サンフランシスコ講和条約と感情―
――米軍政期/1950年代初頭の韓国社会(小林聡明)
第10章 サンフランシスコ講和条約とフィリピン
――国際主義と現実主義の定着(高木佑輔)