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NPI「知りたいことを聞く」シリーズ「香港返還25周年 – 李家超新政権と香港社会」に登壇しました。

開催記録こちらからもご覧いただけます。

7月1日、香港は英国の植民地から返還25周年を迎えました。1997年以降50年間は「一国二制度」が維持されるはずでしたが、2020年6月に「香港国家安定維持法」が成立し、2021年には中国政府の主導で選挙制度が変わり、民主派議員の選任は絶望的になりました。

 そしてこの5月、国家安全維持法の制定に剛腕をふるった李家超(ジョン・リー)氏が、中国政府の支持を受けて行政長官に就任しました。警察官僚から保安局長を経て行政長官となった李氏は、社会の安定を最優先した政治のガバナンス強化、より多くの住宅とより良い生活の提供、国際金融及び国際科学都市として香港の地位向上等を公約しています。李家超新政権によって、香港はどのような都市になっていくのでしょうか。

 今回は香港政治研究の第一人者である立教大学の倉田徹教授と、政治心理学・世論の実証研究に優れた香港城市大学の小林哲郎准教授をお招きして、「中国化する香港」とは、世論分析から見る香港とは、そして香港の民主派と民主主義の行方などを伺います。「これが聞きたい」という点がある方は、申込みの際にご記入ください。できるだけそれらを踏まえて議論を構成して参ります。ふるって参加し、ご質問ください。

1.日時

2022年8月1日(月) 16:00~17:00

質疑応答有り。質問が多ければ17:15までとします。

2.登壇者

倉田 徹 立教大学法学部政治学科教授

小林 哲郎 香港城市大学メディア・コミュニケーション学部准教授

モデレータ:川島 真 当研究所研究本部長/東京大学大学院総合文化研究科教授

3.開催方式

zoomウェビナー(参加無料)

4.登壇者紹介

倉田 徹 立教大学法学部政治学科教授

専門は現代中国・香港政治。1975 年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程修了、博士(学術)。2003~06 年に在香港日本国総領事館専門調査員。金沢大学人間社会学域国際学類准教授などを経て、現職。近著『香港政治危機 圧力と抵抗の 2010 年代』(東京大学出版会、2021 年)は第 38 回大平正芳記念賞受賞。『中国返還後の香港―「小さな冷戦」と一国二制度の展開』(名古屋大学出版会、2009 年、サントリー学芸賞受賞)ほか、執筆多数。

小林 哲郎 香港城市大学メディア・コミュニケーション学部准教授

専門は政治コミュニケーション、政治心理学、世論研究。1978 年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(社会心理学)。国立情報学研究所准教授などを経て現職。香港に関する近著に、”Does repression undermine opposition demands? The case of the Hong Kong National Security Law” (Japanese Journal of Political Science2021 年)、”How political disagreements undermine intrafamily communication: The case of the Anti-Extradition Bill movement in Hong Kong” (Chinese Journal of Communication 2021 年)、他。

川島 真 東京大学大学院総合文化研究科教授

専門はアジア政治外交史。博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。北海道大学法学部助教授、東京大学大学院総合文化研究科准教授を経て現職。著書に『中国近代外交の形成』(名古屋大学出版会、サントリー学芸賞受賞)、『中国のフロンティア』(岩波新書)、『20 世紀の東アジア史』『日中戦争研究の現在-歴史と歴史認識問題』『サンフランシスコ講和と東アジア』(いずれも東京大学出版会、共編著))等多数。

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