日中国交正常化50周年記念 中国研究所×笹川平和財団 連続講演会企画⑤
お申込みの詳細は、こちらのページ(中国研究所)もしくは、こちらのページ(笹川平和財団)をご覧ください。
文化・社会の面から見る日中関係50年(2022.12.18開催)
日中国交正常化が実現した1970年代、日中間では日中友好運動が高まりを見せ、1980年代になると、日本ではパンダとシルクロードに象徴される日中友好ムード、中国でも「赤い」シリーズやアニメなどに代表される日本ブームが起きた。同時期、本格的な日中間の留学も徐々に拡大し、日中関係を支える多くの人材が輩出された。その後、1989年の天安門事件で日本の対中認識は悪化し、2005年前後の反日デモでさらに悪化することになった。それでも日中間の民間交流は、青少年交流などとして継続し、今世紀に入っても北海道を舞台にしたドラマ「非誠勿擾」が中国で大ヒットし、それがインバウンドの契機となるなど、日中の社会文化関係は政治外交や安全保障とは異なるリズムで進展してきた。現在、日本の対中感情は極めて悪化しており、対する中国の対日感情も2013年以来好転してきたものの、2021年には再び悪化に転じた。しかし、日本の若年層の対中認識は50代以上に比べるとはるかに好意的である。本セッションでは、日中の社会、そして文化の第一線の専門家、現場に携わった実務家を迎え、社会・文化の面から見たこの50年の状況、そこに見られる変容、現在及び今後の課題について考察、議論する。
日時
2022年12月18日(日)16:00-18:00(日本時間/JST)
開催方法
ZOOMウェビナー
主催
笹川平和財団・中国研究所
講演者名
登壇者: 園田茂人 東京大学教授
高橋恵子 元中国国際放送日本語資深専家、アナウンサー
真殿仁美 城西大学准教授
司会: 杉山文彦 中国研究所顧問・前理事長、元東海大学教授
講演者紹介文
園田茂人 略歴
東京大学教授
1961年生まれ。84年東京大学文学部社会学科卒。88年東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。東京大学文学部助手、中央大学教授、早稲田大学教授などを経て、2009年4月より東京大学東洋文化研究所教授(比較社会学・アジア文化変容論・中国社会論)。著書に『日本企業アジアへ』(有斐閣、2001年)、『中国人の心理と行動』(NHKブックス、2001年)、『不平等国家 中国』(中公新書、2008年。第20回アジア太平洋賞特別賞受賞)他多数。近著に『アジアの国民感情』(中公新書、2020年)、『世界の対中認識』(共編、東京大学出版会、2021年)、『はじめて出会う中国[改訂版]』(編、有斐閣、2022年)などがある。
高橋恵子 略歴
元中国国際放送日本語資深専家、アナウンサー
1961年生まれ。群馬テレビ局アナを経て、フリーアナウンサーに。FM東京、NHK教育ラジオ、テレビ朝日、テレビ埼玉、渋谷FMなどでレギュラー番組を担当、1993年から1995年、2011年から2017年に中国国際放送(CRI、北京放送)で招へい外国人専門家として勤務。担当した「漢詩歳時記」は放送コンテストで入賞するなど好評を得る。北京大学MTIでも教鞭をとり特別貢献賞を受賞。2017年から2021年まで工学院大学孔子学院院長を務め、現在はフリーアナウンサーとして「おいしい中国語」調布FM・ヒマラヤFM、「アラカン倶楽部」COAST-FMなどを担当。イベント企画や講演会講師経験も多い。「時は流れて―暮らしと文化」(『中国年鑑2022』)等、コラムや執筆記事、インタビュー記事も多数。
真殿仁美 略歴
城西大学准教授
神戸大学大学院人間文化研究科博士課程修了。中国人民大学、華東師範大学へ留学。城西大学現代政策学部 社会経済システム学科助教を経て、現職。博士論文は「中国障害者福祉の研究 : 障害者福祉政策および障害児教育を中心に」(神戸大学、2003年)。執筆論文に「”健康中国”へのみちのり : なぜ中国は健康政策を重視するのか」(『中国研究月報』2020年10月号)、「麻薬撲滅宣言からふたたび : 深刻化する中国の薬物問題」(『城西現代政策研究 』2020年12月)、「災害多発国家中国に見る防災減災への取り組み : 法の整備と災害救助システムが抱える課題」(『城西現代政策研究』2021年12月)など多数。
杉山文彦 略歴
中国研究所顧問・前理事長、元東海大学教授
1945年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科修了。元東海大学文学部アジア文明学科教授。中国研究所理事長を2012年から2020年まで務める。主な著作に『中国人の日本人観百年史』(共著、自由国民社、1974年)、「西順蔵と教学世界」(『西順蔵著作集別巻』内山書店、1991年)、「中国の社会変動と環境意識」(『行動科学研究』Vol.53)、「譚嗣同の変革思想と近代認識」(『文明』創刊号、2002年)『中国人の日本観 第1巻 古代から二十一か条要求まで』(共著、社会評論社、2016年)など。
プログラム
文化・社会の面から見る日中関係50年
16:00 | 開会あいさつ |
16:10 | 講演会開始 登壇者: 園田茂人 東京大学教授 高橋恵子 元中国国際放送日本語資深専家、アナウンサー 真殿仁美 城西大学准教授 司会: 杉山文彦 中国研究所顧問・前理事長、元東海大学教授 |
18:00 | 閉会 |
使用言語
日本語
その他備考
- 参加費:無料
- 参加者:1000名まで
- ※プログラム内容、時間、登壇者は、予告なく変更される場合がございます。