〈予告〉日中平和友好条約締結45周年記念シンポジウム(Zoomウェビナー)開催のお知らせ
中国研究所・笹川平和財団の共催で「日中平和友好条約締結45周年記念シンポジウム」を下記の2回シリーズで開催することになりました。
参加申込みの受付は11月中旬を予定しており、開始時にあらためてお知らせいたします。
第1回 日中平和友好条約締結前後の外交過程――日中双方の視点
日 時 11月30日(木)17:00~19:00
方 法 Zoomウェビナー(中曽根平和研究所からの中継配信)
基調講演 井上正也(慶應義塾大学教授)
パネリスト 若月秀和(北海学園大学教授)
益尾知佐子(九州大学教授)
江藤名保子(学習院大学教授)
第2回 「日中友好」の時代――日中平和友好条約締結の意味を考える
日 時 12月4日(月)17:00-19:00
方 法 Zoomウェビナー(笹川平和財団ビルからの中継配信)
基調講演 劉 傑(早稲田大学教授)
パネリスト 服部健治(中央大学教授)
馬場公彦(北京外国語大学副教授)
荒川 雪〔王雪萍〕(東洋大学教授)
企画統括・司会:川島 真(中国研究所理事・東京大学教授)
開催趣旨
中国研究所・笹川平和財団では、日中平和友好条約締結45周年を記念して、2023年末に公開シンポジウムを開催することにいたしました。日中関係が新たな局面を迎え、東アジアの平和の意味が問い直されている現在、日中「相互の関係において、すべての紛争を平和的手段により解決し及び武力又は武力による威嚇に訴えないことを確認する」とした、この条約の成り立ちや歴史的意義について考え直すことが必要なのではないかと考えるからです。
学問的な観点から見ても、日中平和友好条約の締結過程や背景については、昨今の外交文書の公開などによって日本外交史、日中関係史研究の分野で研究が進められてはおりますがまだまだ実証研究の課題が残されています。今後、中国現代史、あるいは冷戦史、東アジア国際政治史など多様な領域で研究が進められることが期待されています。その意味でも研究の現段階を確認し、今後の展望を見据えることにも意味があると考えます。
そうしたことを踏まえ、このシンポジウムでは、日中平和友好条約の歴史的、および現代的意義について議論するとともに、日中平和友好条約研究の現状と今後の展望についても併せて取り上げることができればと考えております。
第1回で日中平和友好条約締結に至る過程や背景について取り上げ、第2回ではその後の日中関係、とりわけ「友好の時代」について議論できればと思っております。