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長崎県長崎市にある長崎県立図書館の郷土課には、清朝の駐長崎総領事と長崎県の間の往来文書、また長崎華僑に関連する文書が収蔵、公開されている。特に領事裁判関係の史料は極めて重要である。周知のとおり、1871年の日清修好条規は双方の領事裁判権を認め合う平等条約であったので、横浜・神戸・長崎などに駐在した清の領事には領事裁判権があった。従って、清国人の関連する事件については、領事と県がやりとりをしながら問題を解決した。それを示すのがこれらの文書である（清の領事裁判は1895年の下関条約で消滅）。また、長崎は日本有数の華僑居住地であるため、その関連の文書も多い。
[具体例]このほか多数
(1)9710017347 大日本在清国総領事館関係資料 （郷土課所蔵）
(2)8012025442 清国領事来文 （巻次 明治２６年１月～同２７年７月 ）
長崎県知事官房／編
出版年 1893 （郷土課所蔵）
(3) 8012030348 清国人鑑札簿 （巻次 明治２年） （郷土課所蔵）
長崎県／編 出版年 1869
（川島真）