MENU

9月1日(木)

朝、東洋文化研究所に昨日終わらなかった複写をしに出かける。李鴻章のものなど。11時には切り上げて空港に向かう。機内で、ラジオ論文集の「満洲国とラジオ」が終わる。『宣撫月報』にある満洲ラジオの内容は、今回は盛り込まず、岩波の『近代日本の学知』のほうにいれることにした。ファイルを新千歳空港から発出。論文集への個人としてのノルマは終わり。大学に着くと、提出書類の山。これらを処理するだけで時間が消えていく。週末のシンポジウムの報告時間が急遽土曜から金曜にかわる。金曜といえば明日である。台湾に台風が上陸し、数名が間に合わないため。しかし、長栄航空は、2日の朝3時に飛行機を飛ばし、何義麟さんはそれで来るという。台風の旅に対応が混乱して信用をなくしている日本アジア航空は、夜中の3時に飛行機を飛ばす勇気はなかろう。報告が金曜日にかわったため、土曜日は公共政策大学院入試の業務をまっとうすることに。加藤陽子先生から「押しかけ弟子」の紹介。東大の院生が九月に北京に来るという。青山治世君からも北京の人民大学に着いたとの連絡あり。西英昭くんから、先の台湾の旧慣調査に関する論文の続編が届く(「土地をめぐる『旧慣』と『台湾私法』の関係について」、『法学協会雑誌』122巻8号、2005年8月)。前篇は台湾の中央大の鄭政誠さんにコピーを差し上げた。若手の研究が本当に進んできている。大学院修士課程の前期のレポートの採点を終えて講評をホームページにアップする。
茅海建先生からメイル。北京到着翌日(9月7日)の北京師範大学での講演については、「民国時期的中日教科書問題」でおこなうようにという。勺園のネットワーク状況はよろしくないという。唐啓華先生は、ワイヤレスランではいっているという。北京で使えるものがあるかどうか…。163の上網カードで何とかなればいいが。拙稿「抗日勝利日-歴史記念日の揺らぎ」(『中国研究月報』59-8号、2005年8月、<光陰似箭>、P48-49)が公刊される。講談社の『本』に掲載されたエッセイと同じ内容だが、資料を多少変えてある。同じ号に、安藤潤一郎君の平野聡さんのチベットの本に関する書評が掲載されていて、一読した。『歴史学研究』に掲載されていた石濱裕美子先生の対平野本書評の辛らつさに比べて穏当。また北一輝の中国論に関する論文も掲載されており、一冊、4階の黄自進先生に届けにいく。北海学園大学の藤岡喜久男先生から手紙が来る。9月10日の北海の研究会で話されるという(「正統と異端-中国近代史における張謇に即して」)。貴重な機会だが北京なので参加できない。残念至極である。院生を派遣することを考えたい。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次
閉じる