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9月9日(金)

昨日の酒のせいか、目覚めは悪かった。朝食を抜いて、そのまま外交部に出かける。だいぶ疲れてきたので、星巴克にてコーヒーを飲み復活する。三日もコーヒーを抜いたのはひさしぶる。少し期末のレポートの採点をしてから外交部に向かう。外交部档案館では、昨日に続いて档案を見る。特に戦後中国に残された日本人について調べる。キーワードは「日僑」。その人数、職業などまでわかる。また戦犯については、ソ連からの引渡し状況、撫順、ハルピン、山西それぞれに人数、志望者、幹部たちの病気の状況もわかる。たいへん興味深い史料。

午前中で仕事を切り上げて北京大に戻る。午後からは、10月末の台湾での会議のレジュメを下記、駐日経済文化代表処に提出する。「戦後日本の台湾史研究-政治史.経済史を中心に-」というテーマ。それから、外交部での資料調査の結果を紹介としてまとめ、ホームページアップ用原稿として日本に送る。今朝ほどからストップしていた「上網」が解決。

18時前に待ち合わせ。勺園の外に出ると、ちょうど長城から帰ってきた一台のバス。国民党党史館から政治大学に異動した劉維開先生や学生たち降りてくる。茅先生、そして牛大勇先生も現れ、レストランへ。両岸三地の院生たちが7テーブル程度、教員が2テーブルといった具合。この会のゴッドファーザーである胡春恵先生にお会いする。両岸三地の院生会議は、今年で六回目。珠海学院を中心とし、台湾の政治大学と大陸の主要大学がおこなっている。昨今は経費上の問題があるというが活発な会である。正式名称は、「近代中国与世界的変遷:第六届両岸三地歴史学研究生学術研討会」。昨年度は南京大学で開催。政治大学の新主任である、彭明輝教授にご挨拶する。また政治大学の助手、学生たちにも挨拶。授業のことなどを相談する。唐啓華先生と小生の授業を近代中国外交史のウェブサイトにアップするという。

茅先生が、今回のコメントの仕事を小生に流した件について、専門的なこともあるが、三本の論文のテーマが小生の専門に近いのに、誰も小生の研究を引用していないためでもあるという。確かにそうだが、あまり気にしていなかった。日本の論文はあまり引用されない。参考文献にさえあげられないのであろう。論文は、張凱(首都師範大学博士課程)「晩清外国人入籍中国考」、孫昉(華中師範大学博士課程)「晩清中国用条約強化中朝宗藩関係的努力」、任天豪(台湾中興大学博士課程)「消極接受与積極擁抱:従胡維徳、王正廷対巴黎和会的参与看中国外交官世代観念的差異」。どれも興味深いものばかりである。

宴会は赤ワインの乾杯の嵐になり、7時半過ぎに部屋に戻る。2000年に居たときの日本学研究センターの学生で、いま鄭州大学に就職した方からメイル。彼女は半年間JBICのプログラムで北大に居た。今日は「教師節」だという。台湾では孔子の誕生日であったが…鄭州に来ないかと言われたが、それは無理なので、北京でセンターの卒業生たちとも会いたいと返事をする。果たして同窓会になるかどうか。

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