本研究会は、『中国近代外交の胎動』の刊行以来、お休みしておりましたが、昨今、中国近代外交史、日本外交史の数多くの著作が刊行されていること、また若手研究者が多くの成果を公刊しつつあることに鑑み、ワークショップ形式の研究会を開催いたします。とりわけ、日本外交史と中国外交史研究の対話など、分野を超 えたコラボレーションのための場となればと願っております。
―プログラムー
3月9日(水)13:30-17:30
第一部 書評会の部
司会:茂木敏夫(東京女子大学)
第一報告 岡本隆司(京都府立大学)評:川島真著『近代国家への模索』(岩波新書、2010年)
第二報告 青山治世(日本学術振興会)評:五百旗頭薫著『条約改正史 ― 法権回復への展望とナショナリズム』(有斐閣、2010年)
第三報告 五百旗頭薫(東京大学)評:岡本隆司著『中国「反日」の源流』(講談社メチエ、2011年)
第四報告 川島 真(東京大学)評:唐啓華著『被” 除不平等条 “遮蔽的北洋修 史(1912~1928)』(社会科学文献出版社、2010年)
3月10日(木)10:00-12:00
第二部 研究報告の部
司会:箱田恵子(宮城教育大学)、コメンテーター:松本佐保(名古屋市立大学)
第一報告 藤原敬士(東京大学大学院)「1757年広州一港制限に見る乾隆帝の対外政策の変化―「不禁自除」と禁令をめぐって―」
第二報告 山下大輔(法政大学大学院)「最恵国待遇の運用-大隈重信と日清関係-」
場所:東京大学駒場キャンパス二号館三階308会議室
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_02_j.html
問合せ先:会場の都合などもございますので、御参加される方は事前にご連絡をいただけると助かります。川島 真(kawashima@waka.c.u-tokyo.ac.jp)
★本研究会は、科学研究費・基盤研究B「東アジアにおける「冊封・朝貢」の終焉とその記憶の形成過程」の活動の一部として実施されます。