日時:2005年7月21日(木)10:30~
場所:新棟W301教室
題名: 中国で日本語を学ぶ若者たちと日中関係
発表者:徐 一平氏(北京外国語大学 北京日本学研究センター主任)
参加記
前日のアジア政治論でのご講演に引き続き、中国における日本語教育研究の第一人者である、北京日本学研究センター主任の徐一平先生をお招きして、研究会が開催された。ここでは、主に徐先生の論文「新しい時代に要請される日本語教育」(『アジア遊学』72号、2005年2月)に依拠して、日本語教育をめぐる状況が大きく変化する中で、日本語教育に何ができるか、何をすべきなのか、ということについて問題提起がなされた。そして、文化交流、相互理解のための日本語教育の重要性ということが強調された。質疑応答の中では、日本語教育からいかにして日本研究を発展させていくか、また日中相互のマスコミの単一的な報道、先入観の問題などが議論された。個人的には、中国における日本語教育、日本研究の重要性にも関わらず、日本側の取り組みが依然として遅れているように感じられ、それをいかに改善して相手側と協力していくかが課題であるように思われた。
(記:北大法学研究科博士課程 柳亮輔)