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2001年度後期、北海道大学

  • メディアに現れる現代東アジア情勢
  • アジア政治外交基礎文献講読
  • 中国政治外交史基礎文献講読
対象学年 授業科目名 講義題目 内容
一年次 社会の認識(論文指導) メディアに現れる現代東アジア情勢 本授業は、現代東アジア情勢に関する新聞記事や雑誌記事、あるいはテレビドキュメンタリーを題材に、それの「読み方」や「見方」を検討する。
また、学生にレポートを課し、それを添削しながら進めていく。東アジア情勢をメディアのありかたとともに考え、同時に「レポート」の書き方を指導し、最終的には論文とレポートの違いを体得してほしい。
2年次 演習 アジア政治外交基礎文献講読 本授業を通じて、政治学や社会科学の世界におけるアジア論の系譜を理解し、日本におけるアジア論を相対化し、さらには自らのアジアへの眼を点検する。
だが、アジアは必ずしも特殊なものとして存在しているわけではなく、比較対照ともなり、またそこから思考を積み上げていくことも可能である。そうしたことのきっかけになればと願っている。
大学院 アジア政治論特殊研究 中国政治外交史基礎文献講読 日本における中国外交史の泰斗として知られる坂野正高の著作・論文を網羅的に読む。坂野は1950年~70年代に活躍した中国外交史家であり、専門は総理衙門研究。アメリカのフェアバンクとシンクロしながら、朝貢システムと条約システムの葛藤などの問題を語った。欧米諸言語をよくし、
外国資料から中国外交を外から投射していく方法論をとっていたが、特に晩年には中国の外政官僚の内在的な部分に迫ろうとしていた。その『中国政治外交史』『近代中国外交史研究』などは現在でも中国外交(史)研究の基礎文献であり、『現代外交の分析』は現代外交研究の基礎文献として広く知られている。今後の中国外交(史)
研究を構想する上で、古典となりつつある坂野正高の研究をいまいちど読み直したい。中国政治外交研究で修士論文やリサーチペーパーを執筆する学生は是非とも履修して欲しい。
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