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東京での研究会(名称は未定)で拙著書評会が開催されました。

東京での研究会(名称は未定)での書評会

7月19日、東京の青山学院大学において拙著の書評会が開かれた。この研究会は、飯島渉、田中比呂志、藤谷光悦、高田幸男、山本真らを中心にする、発足間もない若手の研究会である。評者は、拙著においても多くその業績を取り上げた茂木敏夫であった。茂木氏との議論となれば、当然拙著第三部が問題となった。結論的に見れば、茂木氏の研究に対する十分な批判になっていない拙著であるが、思想史的な見え方と外交史的な見え方における「像」の相違などについて提起いただき、有意義であった。また飯島氏からは国際連盟の記述が思ったよりも少なかったという点のご指摘があった。これは確かにそのとおりで、唐啓華さんの著作があるからとはいえ、もう少し書き込むべきところであったのかもしれない。高田幸男氏からは、教育史的にも接点があるとの指摘があり(同時代的共有)、山本真氏からは人材養成面について国民政府期との比較に関する質問があった。いずれも有意義な議論で、懇親会でも久しぶりに茂木氏とゆっくりと話すことができた。(了)

                              川島 真

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