2020年度│その13│1960年代の中国・中国をみる同時代の眼
授業概要
- 講義名
-
書き直される中国近現代史(その13)
- 年度・学期
-
2020年冬学期(Aセメスター)
- 教室
-
駒場キャンパス
- 曜限
-
木曜日5限(16:50–18:35)
- 教員
-
川島真
- 概要
-
この講義は、2020年度で第13回目を迎える。第一年度(2008度)は人物評価を、第二年度(2009年度)は事件・運動を,第三年度(2010年度)はローカルな空間や社会集団を基軸に講義を組み立て,第四年度(2011年度)は史料・資料に焦点を当て、第五年度(2012年度)は主に若手研究者の視線から見た新しい研究動向を扱い、第六年度(2013年度)は昨今進展著しい戦後東アジア国際政治史、東アジア冷戦史について、第七年度は日中戦争史について多様な角度から検討し、第八年度は「中国史の境界線−異質・多元・包摂−」として中国史の多様な語り方を考察し、第九回は「現代中国理解講座:現代中国への視線−歴史の視座と多様性−」として、政治、法律、行政、外交、経済、社会、思想文化などの多様な面から現代中国を論じ、第十回は「近現代日中関係史:歴史・記憶・展望」として、多様な近現代日中関係史に対する新たな研究についての講義をおこない、第十一回目は「近現代中国の秩序観:国家・社会・経済・国際関係」として、これからの中国が構築していくであろう様々な場や分野での秩序について歴史的に考察、そして昨年度の第十二回目は「中国近現代史研究の論争点–中国の歴史学、日本・世界の歴史学」として、中国近現代史で論争点について多くの先端的な議論を紹介した。これらの内容は、東京大学現代中国研究拠点(社会科学研究所)ウェブサイトに掲載されている(http://web.iss.u-tokyo.ac.jp/kyoten/)。今年は第十三回目にあたるが、現代中国を見る上での分水嶺ともなる1960年代について考えるべく、「1960年代の中国・中国をみる同時代の眼」という主題を設定した。現代中国も、またその中国を見る視線も、この時期に次第に変化していった。また、この時代が歴史学と現代中国研究とがせめぎ合う場ともなっているためである。授業はさまざまな世代の第一線の研究者によるオムニバス講義とする。
授業時間は木曜日5限、評価は出席と学期末のレポートによる。
- TA
-
景閔(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)
スケジュール
- 第1回│10月1日
-
村田雄二郎(同志社大学)「戦後日本人の中国旅行記から見た1950、60年代の中国」
- 第2回│10月8日
-
井上正也(成蹊大学)「1960年代の日中関係研究の現状と課題」
- 第3回│10月15日
-
中村元哉(東京大学)「1960年代中国の「民主・憲政」思想」
- 第4回│10月22日
-
阿南友亮(東北大学)「毛沢東のガバナンスと解放軍ー革命委員会の再評価」
- 第5回│10月29日
-
丸川知雄(東京大学)「三線建設と内陸統治・開発」
- 第6回│11月5日
-
小嶋華津子(慶應義塾大学)「社会主義体制下の労働者たち」
- 第7回│11月12日
-
青山瑠妙(早稲田大学)「1960年代の中ソ対立」
- 第8回│11月19日
-
松田康博(東京大学)「国民党の台湾統治とはどのようなものであったか」
- 第9回│11月26日
-
金野純(学習院女子大学)「文化大革命をどう理解するか」
- 第10回│12月3日
-
佐藤悠子(東京大学)「中国の核開発とその背景」
- 第11回│12月10日
-
川島真(東京大学)「1960年代の日本の中国研究–新島淳良の中国論再読」
- 第12回│12月17日
-
新田龍希(早稲田大学)「1960年代日本の台湾研究」
- 第13回│12月24日
-
予備日
2019年度│その12│中国近現代史研究の論争点──中国の歴史学、日本・世界の歴史学
授業概要
- 講義名
-
書き直される中国近現代史12~国際社会科学特別講義Ⅳ
- 年度・学期
-
2019年冬学期(Aセメスター)
- 教室
-
駒場キャンパス・8号館210教室(暫定)
- 曜限
-
木曜日5限(16:50–18:35)
- 教員
-
川島真
- 概要
-
この講義は、2019年度で第12回目を迎える。第一年度(2008度)は人物評価を、第二年度(2009年度)は事件・運動を,第三年度(2010年度)はローカルな空間や社会集団を基軸に講義を組み立て,第四年度(2011年度)は史料・資料に焦点を当て、第五年度(2012年度)は主に若手研究者の視線から見た新しい研究動向を扱い、第六年度(2013年度)は昨今進展著しい戦後東アジア国際政治史、東アジア冷戦史について、第七年度は日中戦争史について多様な角度から検討し、第八年度は「中国史の境界線−異質・多元・包摂−」として中国史の多様な語り方を考察し、第九回は「現代中国理解講座:現代中国への視線−歴史の視座と多様性−」として、政治、法律、行政、外交、経済、社会、思想文化などの多様な面から現代中国を論じ、第十回は「近現代日中関係史:歴史・記憶・展望」として、多様な近現代日中関係史に対する新たな研究についての講義をおこない、第十一回目は「近現代中国の秩序観:国家・社会・経済・国際関係」として、これからの中国が構築していくであろう様々な場や分野での秩序について歴史的に考察した。これらの内容は、東京大学現代中国研究拠点(社会科学研究所)ウェブサイトに掲載されている(http://web.iss.u-tokyo.ac.jp/kyoten/)。
今年は第十二回目にあたるが、「中国近現代史研究の論争点–中国の歴史学、日本・世界の歴史学」として、中国近現代史で論争点について、中国における歴史学の語りと日本を含むそれらの世界での歴史叙述との相違点を意識した講義をおこなう。
授業はさまざまな世代の第一線の研究者によるオムニバス講義とする。
授業時間は木曜日5限、評価は出席と学期末のレポートによる。
- TA
-
景閔(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)
スケジュール
- 第1回│9月26日
-
岸本美緒(お茶の水女子大学)「中国近世の地域社会論」
- 第2回│10月3日
-
杉山清彦(東京大学)「モンゴル史・満洲史と中国史とのあいだ」
- 第3回│10月10日
-
濱下武志(東洋文庫)「朝貢貿易論」
- 第4回│10月17日
-
茂木敏夫(東京女子大学)「冊封関係の近代的再編をめぐって」
- 第5回│10月24日
-
渡辺美季(東京大学)「琉球の両属?」
- 第6回│10月31日
-
高見澤磨(東京大学)「中国人は訴訟好きか?」
- 第7回│11月14日
-
孫安石(神奈川大学)「留日学生評価をめぐって」
- 第8回│11月28日
-
村田雄二郎(同志社大学)「戊戌変法と西太后の評価」
- 第9回│12月5日
-
川島真(東京大学)「革命外交とは何だったのか」
- 第10回│12月12日
-
森靖夫(同志社大学)「日中戦争での日本軍による中国軍評価」
- 第11回│12月19日
-
関智英(東洋文庫)「漢奸とはどのような人々か」
- 第12回│12月26日
-
予備日
- 第13回│1月9日
-
中村元哉(東京大学)「中国における憲政と民主」
2018年度│その11│近現代中国の秩序観──国家・社会・経済・国際関係
授業概要
- 講義名
-
書き直される中国近現代史11~国際社会科学特別講義Ⅳ
- 年度・学期
-
2018年冬学期(Aセメスター)
- 教室
-
駒場キャンパス・8号館210教室(暫定)
- 曜限
-
木曜日5限(16:50–18:35)
- 教員
-
川島真
- 概要
-
この講義は、2018 年度で第11 回目を迎える。第一年度(2008 年度)は人物評価を、第二年度(2009 年度)は事件・運動を,第三年度(2010 年度)はローカルな空間や社会集団を基軸に講義を組み立て,第四年度(2011 年度)は史料・資料に焦点を当て、第五年度(2012 年度)は主に若手研究者をゲストに招き、その視線から見た新しい研究動向を扱い、第六年度(2013年度)は昨今進展著しい戦後東アジア国際政治史、東アジア冷戦史について、第七年度は日中戦争史について多様な角度から検討し、第八年度は「中国史の境界線−異質・多元・包摂−」として中国史の多様な語り方を考察し、第九回は「現代中国理解講座:現代中国への視線−歴史の視座と多様性−」として、政治、法律、行政、外交、経済、社会、思想文化などの多様な面から現代中国を論じ、第十回は「近現代日中関係史:歴史・記憶・展望」として、多様な近現代日中関係史に対する新たな研究についての講義をおこなった。これらの内容は、東京大学現代中国研究拠点(社会科学研究所)ウェブサイトに掲載されている(http://web.iss.u-tokyo.ac.jp/kyoten/)。
今年は第十一回目にあたるが、「近現代中国の秩序観:国家・社会・経済・国際関係」として、これからの中国が構築していくであろう様々な場や分野での秩序について歴史的に考察する。
授業はさまざまな世代の第一線の研究者によるオムニバス講義とする。
授業時間は木曜日5 限、評価は出席と学期末のレポートによる。
- TA
-
徐偉信(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)
スケジュール
- 第1回│9月27日
-
岸本美緒(お茶の水女子大学)「近世中国の秩序観」
- 第2回│10月4日
-
杉山清彦(東京大学)「満洲族の世界観、秩序感」
- 第3回│10月11日
-
茂木敏夫(東京女子大学)「19 世紀中国から見た天下と国家」
- 第4回│10月18日
-
村田雄二郎(同志社大学)「中国から見た大アジア主義」
- 第5回│10月25日
-
深町英夫(中央大学)「孫文の考える国家秩序・世界秩序」
- 第6回│11月1日
-
川島真(東京大学)「近代中国の職業外交官のみる世界と秩序」
- 第7回│11月15日
-
久保亨(信州大学)「中国から見た社会主義」
- 第8回│11月29日
-
伊藤亜聖(東京大学)「中国経済における秩序像」
- 第9回│12月6日
-
松田康博(東京大学)「一つの中国/二つの中国/一中・一台論」
- 第10回│12月13日
-
高見澤磨(東京大学)「近現代中国における法と秩序」
- 第11回│12月20日
-
青山瑠妙(早稲田大学)「現代中国外交にみる秩序観」
- 第12回│12月27日
-
予備日
- 第13回│1月10日
-
阿古智子(東京大学)「現代中国の社会秩序」
2017年度│その10│近現代日中関係史──歴史・記憶・展望
授業概要
- 講義名
-
書き直される中国近現代史(その10)
- 年度・学期
-
平成29年度冬学期(Aセメスター)
- 教室
-
駒場キャンパス・8号館210教室
- 曜限
-
木曜日5限(16:50–18:35)
- 教員
-
川島真
- 概要
-
この講義は、2017年度で第10回目を迎える。第一年度(2008度)は人物評価を、第二年度(2009年度)は事件・運動を,第三年度(2010年度)はローカルな空間や社会集団を基軸に講義を組み立て,第四年度(2011年度)は史料・資料に焦点を当て、第五年度(2012年度)は主に若手研究者をゲストに招き、その視線から見た新しい研究動向を扱い、第六年度(2013年度)は昨今進展著しい戦後東アジア国際政治史、東アジア冷戦史について、第七年度は日中戦争史について多様な角度から検討し、第八年度は「中国史の境界線−異質・多元・包摂−」として中国史の多様な語り方を考察し、第九回は「現代中国理解講座:現代中国への視線−歴史の視座と多様性−」として、政治、法律、行政、外交、経済、社会、思想文化などの多様な面から、とかく話題になる現代中国を多角的に捉えた。その内容は、東京大学現代中国研究拠点(社会科学研究所)ウェブサイトに掲載されている(http://web.iss.u-tokyo.ac.jp/kyoten/asnet/)。
今年は第十回目にあたるが、「近現代日中関係史:歴史・記憶・展望」として、昨今特に重要性がまし、また研究の進む日中関係史の分野について、多様な側面から多角的に検討する。とかく日本から見がちな日中関係、また現在の目線から捉えられがちな日中関係について、歴史的目線を大切にしながら理解する方法を学んで欲しい。
授業はさまざまな世代の第一線の研究者によるオムニバス講義とする。また、中国の外交官によるゲスト講義も2回予定している。
授業時間は木曜日5限、評価は出席と学期末のレポートによる。 - TA
-
徐偉信(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)
スケジュール
- 第1回│9月28日
-
川島真(東京大学)「日清修好条規とその周辺」
- 第2回│10月5日
-
檜山幸夫(中京大学)「日清戦争研究の展開」
- 第3回│10月12日
-
村田雄二郎(東京大学)「戊戌変法と日中関係」
- 第4回│10月19日
-
櫻井良樹(麗澤大学)「華北駐屯軍と日中関係」
- 第5回│10月26日
-
劉傑(早稲田大学)「外交官と戦争ー書き直される日中戦争史」
- 第6回│11月2日
-
奈良岡聰智(京都大学)「対華二十一ヵ条要求と日中関係」
- 第7回│11月9日
-
陳諍参事官(中国大使館文化部)「中日文化交流最新情報」
- 第8回│11月30日
-
宋耀明公使(中国大使館商務部)「中国経済と中日経済協力」
- 第9回│12月7日
-
朱建栄(東洋学園大学)「対日『二分論』―その形成、内容と論争」
- 第10回│12月14日
-
井上正也(成蹊大学)「戦後日中関係史」
- 第11回│12月21日
-
江原規由(国際貿易投資研究所)「一帯一路を深読みする」
- 第12回│12月27日
-
予備日
- 第13回│1月11日
-
阿古智子(東京大学)「中国社会と日本」
2016年度│その9│現代中国理解講座:現代中国への視線──歴史の視座と多様性
授業概要
- 講義名
-
書き直される中国近現代史(その9)
- 年度・学期
-
平成28年度冬学期(Aセメスター)
- 教室
-
駒場キャンパス8号館210号室
- 曜限
-
木曜日5限(16:50–18:35)
- 教員
-
川島真
- 概要
-
この講義は、2016年度で第九回目を迎える。第一年度(2008度)は人物評価を、第二年度(2009年度)は事件・運動を,第三年度(2010年度)はローカルな空間や社会集団を基軸に講義を組み立て,第四年度(2011年度)は史料・資料に焦点を当て、第五年度(2012年度)は主に若手研究者をゲストに招き、その視線から見た新しい研究動向を扱い、第六年度(2013年度)は昨今進展著しい戦後東アジア国際政治史、東アジア冷戦史について、第七年度は日中戦争史について多様な角度から検討し、第八年度は「中国史の境界線-異質・多元・包摂-」として中国史の多様な語り方を考察した。
今年は第九回目にあたるが、以下のように「現代中国理解講座:現代中国への視線-歴史の視座と多様性-」として、政治、法律、行政、外交、経済、社会、思想文化な捉える。中国については、マスコミでセンセーショナルに捉えられることが少なくなく、是非学生諸君には中国を可能な限り偏り無く理解する方法を学んで欲しい。
授業はさまざまな世代の第一線の研究者によるオムニバス講義とする。また、中国からのゲスト講義も三回予定している。
授業時間は木曜日5限、評価は出席と学期末のレポートによる。
- TA
-
米多(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)
スケジュール
- 第1回│9月29日
-
川島真(東京大学)ガイダンス「世界秩序の中の中国―習近平政権の対外政策」
- 第2回│10月6日
-
高原明生(東京大学)「習近平政権下の中国政治」
- 第3回│10月13日
-
薛剣(在日本中国大使館公使参事官)「変化している中国と中日関係」
- 第4回│10月20日
-
梶谷懐(神戸大学)「中国経済の行方(1)」
- 第5回│10月27日
-
丸川知雄(東京大学)「中国経済の行方(2)」
- 第6回│11月8日
-
阿古智子(東京大学)「中国社会の現状と課題(1)」
- 第7回│11月10日
-
沈建国(在日本中国大使館政治部参事官)「中国社会における中国共産党」
- 第8回│11月28日
-
富坂聰(拓殖大学)「中国社会の現状と課題(2)」
- 第9回│12月1日
-
村田雄二郎(東京大学)「歴史認識と歴史研究」
- 第10回│12月8日
-
景春海(在日本中国大使館商務部参事官)「中日経済貿易協力の現状と展望」
- 第11回│12月15日
-
鈴木賢(明治大学)「中国法の仕組みと社会」
- 第12回│12月22日
-
園田茂人(東京大学)「中国社会をいかに捉えるか」
- 第13回│1月5日
-
予備日
2015年度│その8│中国史の境界線──異質・多元・包摂
授業概要
- 講義名
-
書き直される中国近現代史(その8)
- 年度・学期
-
2015年度冬学期
- 教室
-
駒場キャンパス・8号館210教室
- 曜限
-
木曜日5限(16:50–18:35)
- 教員
-
川島真
- 概要
-
東京大学社会科学研究所を中心に進められている現代中国研究拠点では、ここ数年 「書き直される中国近現代史」というオムニバス形式の講義を秋学期に実施してきた。今年は第八回目にあたるが、以下のように「中国史の境界線-異質・多元・包摂-」と題した講義をおこなう。
「中国史」という枠組みは、国民国家建設の過程として生み出された物語であることは言うまでも無いが、現在も不断に修正され、強化されている。しかし、他方で歴史研究の現場では、「中国史」への問いが提起されて既に二十 年以上を経ている。 その間に、「中国史」の境界線ではいろいろな新たなナラティブや観点が提供され てきている。それは一面で中国史の単調な主旋律にさまざまな副旋律やリズムを与え、中国史を豊かにしているが、同時に中国史のマクロヒストリーそのものを根本から問い直し、ミクロヒストリーの次元から再構成する試みもなされている。そして、そこには中国史と距離をとった新たな領域が創成されている。この授業では、そうした中国近現代史の境界線上で育まれている様々な試みや可能性を提示する。
授業はさまざまな世代の第一線の研究者によるオムニバス講義とする。中国で「少数民族」とされる人々の目線、また陸と海それぞれから見た中国史、香港・台湾からみた中国史、さらには「中国史」創出そのものの過程などを組み合わせている。 - TA
-
米多(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)
スケジュール
- 9月17日
-
休講
- 第1回│9月24日
-
川島真(東京大学)ガイダンス
杉山清彦(東京大学)「満族史と”中国史”」(仮題、以下同じ) - 第2回│10月 1日
-
橘誠(下関市立大学) 「モンゴルから見た”中国史”」
- 第3回│10月 8日
-
中見立夫(アジア・アフリカ言語文化研究所) 「内陸アジアから見た近代中国」
- 第4回│10月15日
-
菊池秀明(国際基督教大学) 「汝の敵を赦せるか?―太平天国の読書人、旗人対策」
- 第5回│10月22日
-
倉田徹(立教大学) 「香港における/香港からみた中国近現代史」
- 第6回│10月29日
-
村田雄二郎(東京大学) 「形作られる中国とその歴史」
- 第7回│11月 5日
-
上田信 (立教大学) 「海の中国史」
- 第8回│11月12日
-
村上衛 (京都大学) 「”海賊”から見る中国史」
- 第9回│11月19日
-
阿部由美子(日本学術振興会)「満族からみた辛亥革命と民国」
- 第10回│11月26日
-
山本真(筑波大学) 「福建移民の世界」
- 第11回│12月3日
-
島田美和(慶應義塾大学)「内モンゴルにとっての日中戦争」
- 第12回│12月10日
-
予備日
- 第13回│12月16日
-
川島真(東京大学) 「台湾における台湾史と中華民国史のあいだ」
2014年度│その7│日中戦争研究の多元的展開──視角・方法・記憶
授業概要
- 講義名
-
書き直される中国近現代史(その7)
- 年度・学期
-
2014年度冬学期
- 教室
-
駒場キャンパス
- 曜限
-
木曜日5限
- 教員
-
川島真
- 概要
-
今年で第七回を数える「書き直される中国近現代史」では、昨今研究の進展が著しい日中戦争(1937–1945)をめぐる歴史を取り上げたい。この分野は、歴史認識問題でとりあげられるだけでなく、実証研究の面でもつとに注目されている。そこでは、政治外交史や国際政治的な研究だけでなく、経済史、社会史、農村史、メディア史、文化史、地域史、帝国史、植民地史など多様な分野で展開している。この講座では、このような多様な展開を見せる日中戦争史研究の現状を、限られた回数の中で紹介することを目標とする。内容がやや専門的になることもあるが、研究の最前線に触れて欲しい。
- TA
-
田瑜(東京大学総合文化研究科博士課程)
スケジュール
- 第1回│10月9日
-
川島真(東京大学)「ガイダンス」
岩谷將(防衛省防衛研究所)「盧溝橋から真珠湾へ──日中戦争概観」 - 第2回│10月16日
-
田嶋信雄(成城大学)「ドイツから見る満洲国・日中戦争」
- 第3回│10月23日
-
加藤陽子(東京大学)「何故日本は戦争しなければならなかったのか」
- 第4回│10月30日
-
村田雄二郎(東京大学)「国共両党にとっての日中戦争──辺境問題から」
- 第5回│11月6日
-
相澤淳(防衛省防衛研究所)「日中戦争と海軍」
- 第6回│11月13日
-
川島真(東京大学)「『蔣介石日記』に見る日中戦争」
- 第7回│11月20日
-
白戸健一郎(日本学術振興会)「メディア戦からみる日中戦争と満洲国」
- 第8回│11月27日
-
笹川裕史(上智大学)「中国の農村社会から見る日中戦争」
- 第9回│12月4日
-
石井弓(東京大学)「中国の農村から見る戦争の記憶」
- 第10回│12月11日
-
庄司潤一郎(防衛省防衛研究所)「日中歴史認識問題」
- 第11回│12月18日
-
劉傑(早稲田大学)「漢奸裁判」
- 第12回│1月15日
-
日暮吉延(帝京大学)「東京裁判をいかに捉えるか」(交渉中)
2013年度│その6│戦後東アジア国際政治史──問題意識と研究手法の変遷
授業概要
- 講義名
-
書き直される中国近現代史Ⅵ
- 年度・学期
-
2013年度冬学期
- 教室
-
駒場キャンパス・一号館106号室
- 曜限
-
木曜日5限
- 教員
-
川島真
- 概要
-
今年で第6回を数える「書き直される中国近現代史」では、昨今研究の進展が著しい戦後東アジアの国際政治史を取り上げたい。
この分野は、アメリカやイギリス、あるいはソ連の文書などによって、いわば世界的な冷戦史の一部として歴史が叙述されていた状況から、いまや日本、中国、韓国、台湾などの文書を用いた、東アジアの内部の状況を踏まえた研究へと転換してきている。
このような研究の進展は、同時にそれぞれの国や地域で同時代的に進められていた研究のあり方を再点検する契機ともなる。たとえば、戦後日本の中国認識と(ある意味で)ともにあった中国研究のあり方を振り返る上でのいい機会に成るのではないかということである。
そこで、今回は研究の最前線にたつ若手から、長年に亘り当該分野を担って来たシニアの研究者を講師に、問題意識や研究手法の推移を中心に、これまで何が問題とされ、どのように研究され、そしていま何が課題なのかということを、多角的な視野から講義して戴く予定である。
- TA
-
許珩(東京大学総合文化研究科博士課程)
スケジュール
- 第1回│10月10日
-
川島真(東京大学)「ガイダンス+戦前/後の東アジア国際政治史──尖閣問題を例にして」
- 第2回│10月17日
-
石井明(東京大学)「中ソ対立への道程」
- 第3回│10月24日
-
佐橋亮(神奈川大学)「戦後東アジアの国際環境とアメリカ」
- 第4回│10月31日
-
杉浦康之(防衛省防衛研究所)「戦後初期中国の対外政策と日本」
- 第5回│11月7日
-
村田雄二郎(東京大学)「戦後日本における中国研究と中国認識」
- 第6回│11月14日
-
井上正也(香川大学)「戦後日中関係史をどう見るか(1)」
- 第7回│11月21日
-
丸川知雄(東京大学)「「文革史の裏面- 三線建設の展開」
- 第8回│11月28日
-
福田円(法政大学)「中国外交における台湾問題」
- 第9回│12月5日
-
松田康博(東京大学)「台湾から見る戦後東アジア国際関係」
- 第10回│12月12日
-
神田豊隆(新潟大学)「戦後日中関係史をどう見るか(2)」
- 第11回│12月19日
-
青山瑠妙(早稲田大学)「現代中国外交をいかに捉えるか」
- 第12回│1月9日
-
高原明生(東京大学)「現代日中関係研究の最前線」
2012年度│その5│(若手研究者)
授業概要
- 講義名
-
書き直される中国近現代史(その5)
- 年度・学期
-
2012年度冬学期
- 教室
-
駒場キャンパス
- 曜限
-
金曜日5限
- 教員
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川島真
- 概要
-
この講義は、2012年度で第五回目を迎える。第一年度(2008度)は人物評価を,第二年度(2009年度)は事件・運動を,第三年度(2010年度)はローカルな空間や社会集団を基軸に講義を組み立て,第四年度(2011年度)は史料・資料から見た中国近現代史書き直しの課題を扱ってきた。2012年度は、テーマ別ではなく、いままさに博士論文を書き終わった、新著を出版した、あるいは書き終わらんとしている若手研究者にターゲットを絞り、その勢いのある、先端的研究を紹介していただく。
- TA
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早丸一真(東京大学総合文化研究科博士課程)
スケジュール
- 第1回│10月12日
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川島真(東京大学)「ガイダンス」
石井剛(東京大学)「今日の中国語思想界と中国の近代」 - 第2回│10月19日
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家永真幸(東京医科歯科大学)「宝物と国家の境界線」
- 第3回│10月26日
-
豊岡康史(日本学術振興会特別研究員)「19世紀初頭の中国:近世の終わり/近代の始まり?」
- 第4回│11月2日
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加島潤(横浜国立大学)「中国近現代経済史をどう論じるか」
- 第5回│11月9日
-
小野泰教(東京大学)「中国近代における士大夫の思想と行動」
- 第6回│11月16日
-
小池求(日本学術振興会特別研究員)「使節外交からみた清独関係」
- 第7回│11月30日
-
箱田恵子(宮城教育大学)「中国在外公使・在外公館研究について」
- 第8回│12月7日
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石井弓(東京大学)「抗日戦争の記憶──オーラルヒストリーの視点から」
- 第9回│12月14日
-
杉山清彦(東京大学)「八旗制と帝国統治──満洲王朝としての「大清帝国」」
- 第10回│12月21日
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小林亮介(日本学術振興会特別研究員)「清朝の崩壊とチベット──その政治的地位と領域」
- 第11回│1月11日
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阿南友亮(東北大学)「中国革命再考 ダブーに隠されたアンチテーゼ」
- 第12回│1月18日
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平野悠一郎(森林総合研究所)「森林・環境をめぐる近現代中国の指導者層の目線」
2011年度│その4│(史料・資料)
授業概要
- 講義名
-
書き直される中国近現代史(その4)
- 年度・学期
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2011年度冬学期
- 教室
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駒場キャンパス・18号館1階メディアラボ2(予定)
- 曜限
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火曜日5限(16:20-17:50)
- 教員
-
村田雄二郎・川島真
- 概要
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2008度は人物評価を,2009年度は事件・運動を取り上げ,また2010年度はローカルな空間や社会集団を基軸に講義を組み立ててきたが,第四弾となる今年度は史料・資料から見た中国近現代史書き直しの課題を扱う。1980年代以降,さまざまな種類の新史資料の発見・整理・公開・出版により,中国近現代史をめぐる研究環境は大きく変化した。また,近年はグローバル化に加えて,デジタル・データベースやインターネットの活用により,研究のありかたも激しく変容しつつある。本講義では,そうした研究環境の変化が歴史研究の質にいかなる影響を及ぼしているのかを,最前線の研究者が個別・具体的な事例をもとに検証し,さらに実践的な指針を提示することをめざす。担当講師は学内教員ほか,外部からも若干名を招く。
- TA
-
小池求(東京大学総合文化研究科博士課程)
スケジュール
- 第1回│10月18日
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村田雄二郎(大学院総合文化研究科)ガイダンス+「清末文人の『日記』と歴史研究」
- 第2回│10月25日
-
佐藤仁史(一橋大学大学院社会学研究科)「中国史研究におけるオーラル・ヒストリーの可能性」
- 第3回│11月1日
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岡本隆司(京都府立大学文学部)「外交文書と外交史研究」
- 第4回│11月8日
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加島潤(東京大学現代中国研究拠点研究員)「地方政府の史料と統計」
- 第5回│11月15日
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杉山清彦(大学院総合文化研究科)「多言語史料から見る「中国」史」
- 第6回│11月22日
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田島俊雄(社会科学研究所)「巫宝三らによる国民所得推計」
- 第7回│11月29日
-
予備日
- 第8回│12月6日
-
辛亥革命東京会議に振替
- 第9回│12月13日
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姚毅(東京大学総合文化研究科学術研究員)「ジェンダーから見た近現代中国−−史資料紹介を中心に」
- 第10回│12月20日
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大澤肇(NIHU地域研究推進センター研究員、(財)東洋文庫研究員)「史資料デジタル化と中国研究」
- 第11回│1月17日
-
田原史起(大学院総合文化研究科)「資料としての「現場」」
- 第12回│1月24日
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川島真(大学院総合文化研究科)「台湾史研究の史資料」
2010年度│その3│(ローカルな空間・社会集団)
授業概要
- 講義名
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書き直される中国近現代史(その3)
- 年度・学期
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2010年度冬学期
- 教室
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駒場キャンパス・18号館1階メディアラボ2
- 曜限
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金曜日5限(16時20分-17時50分)
- 教員
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川島真
- 概要
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一昨年度は人物評価を中心に論じ,昨年度は中国近現代史上発生した重要事件や運動に対する評価の変遷を通じて,現代中国の歴史観・歴史意識を切り取ろうとした。三年目となる今年度は敢えてLOCALな空間、限定された社会集団に注目し,そこからより拡がりのある地域や、「中国」、「アジア」などを構想することを,研究の最前線を踏まえつつおこなってみたい。担当講師は学内教員ほか,外部からも若干名を招く。
- TA
-
帥如藍(東京大学総合文化研究科博士課程)
スケジュール
- 第1回│10月8日
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杉山清彦(駒澤大学)「満洲支配層から見た大清帝国の形成過程とその構造」
- 第2回│10月15日
-
村上衛(横浜国立大学)「福建沿海の社会経済変動」
- 第3回│10月22日
-
吉澤誠一郎(人文社会系研究科)「1950年代『社会主義改造』の波乱と民族問題」
- 第4回│10月29日
-
佐藤仁史(一橋大学)「民間信仰からみる近現代江南農村」
- 第5回│11月5日
-
平野聡(法学政治学研究科)「チベットと清帝国──近現代史への影響を視野に」
- 11月12日
-
予備日
- 第6回│11月19日
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山本真(筑波大学)「農村革命の再検討──華南の人文地理、社会構造から考える」
- 第7回│11月26日
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加島潤(社会科学研究所)「上海産業資源の1949年前後の継承」
- 第8回│12月3日
-
田島俊雄(社会科学研究所)「満洲産業開発と中国の工業化」
- 第9回│12月10日
-
田原史起(総合文化研究科)「農村から描く中国現代史(未定)」
- 第10回│12月17日
-
高橋伸夫(慶應義塾大学)「農村社会と共産党の権力基盤」
- 第11回│1月14日
-
川島真(総合文化研究科)「金門島の20世紀史」
2009年度│その2│(重要事件・運動)
授業概要
- 講義名
-
書き直される中国近現代史(その2)
- 年度・学期
-
2009年度冬学期
- 教室
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駒場キャンパス・18号館1階メディアラボ2
- 曜限
-
金曜日5限(16時20分-17時50分)
- 教員
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村田雄二郎
- 概要
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昨年度は人物評価を中心に論じたが,第二弾となる本講義では,中国近現代史上発生した重要事件や運動に対する評価の変遷を通じて,現代中国の歴史観・歴史意識を切り取る。中国近現代史に対する若い世代の興味をかき立てるべく,なじみの素材を取り上げ,歴史に様々な見方があることをわかりやすく示すとともに,研究の最前線を紹介する。担当講師は学内教員ほか,外部からも若干名を招く。
- RA(TA?)
-
古谷創(東京大学総合文化研究科博士課程)
スケジュール
- 第1回│10月9日
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村田雄二郎(総合文化研究科)「ガイダンス」「辛亥革命と民族問題──五族共和をめぐって」
- 第2回│10月16日
-
岡本隆司(京都府立大学文学部)「清仏戦争とヴェトナム問題──属国関係をめぐって」
- 第3回│10月23日
-
平野聡(法学政治学研究科)「1950年代『社会主義改造』の波乱と民族問題」
- 第4回│10月30日
-
田原史起(総合文化研究科)「中国農村の道づくり運動」
- 第5回│11月6日
-
菊池秀明(国際基督教大学)「太平天国と客家ナショナリズム──革命か『邪教』か」
- 第6回│11月13日
-
田嶋信雄(成城大学)「抗日戦争とナチス・ドイツ」
- 第7回│11月27日
-
田島俊雄(社会科学研究所)「中国社会科学院経済研究所の80年」
- 12月4日
-
予備日
- 第8回│12月11日
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加島潤(社会科学研究所) 「中国共産党式『大衆運動』──三反・五反運動のケース」
- 第9回│12月18日
-
久保亨(信州大学)「関税自主権の回復と幣制改革」
- 第10回│1月8日
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川島真(総合文化研究科)「民国期における冊封・朝貢認識―その三つの評価―」
- 第11回│1月22日
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試験(村田雄二郎)
2008年度│その1│(人物)
授業概要
- 講義名
-
書き直される中国近現代史
- 年度・学期
-
2008年度冬学期
- 教室
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駒場キャンパス・18号館1階メディアラボ2
- 曜限
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水曜日5限(16時20分-17時50分)
- 教員
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川島真
- 概要
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人物や事件・運動に対する評価の変化や逆転を通じて,現代中国の歴史観・歴史意識を切り取る。中国近現代史に対する若い世代の興味をかき立てるべく,あえて論争的な素材を取り上げる。歴史に様々な見方があることをわかりやすく示すとともに,研究の最前線も紹介する。
★教養課程を含む学部学生の聴講も歓迎する(単位を取得できるのは大学院学生のみ) 。
- RA
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小池求(東京大学総合文化研究科博士課程)
スケジュール
- 第1回│10月8日
-
村田雄二郎(総合文化)・川島真(総合文化研究科)「ガイダンス」
並木頼寿(総合文化)「曽国藩と鄧小平──中興の祖?」 - 第2回│10月15日
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菊池秀明(国際基督教大学)「洪秀全と太平天国-ユートピアとキリスト教-」
- 第3回│10月22日
-
村田雄二郎(総合文化)「西太后──稀代の悪女か?」
- 第4回│10月29日
-
岡本隆司(京都府立大学)「馬建忠と中国-夷務と洋務-」
- 11月5日
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予備日
- 第5回│11月12日
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吉澤誠一郎(人文社会系研究科)「五四運動―反日デモ再考」
- 第6回│11月19日
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平野聡(法学政治学研究科)「ダライ・ラマ──独立か自治か?」
- 第7回│12月3日
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川島真(総合文化研究科)「顧維鈞と『中国』」
- 第8回│12月10日
-
田嶋信雄(成城大学)「孫文の『中独ソ三国連合』構想と日本」
- 第9回│12月17日
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久保亨(信州大学)「孔祥煕・宋子文と近代中国の経済」
- 第10回│1月7日
-
田嶋俊雄(社会科学研究所)「范旭東・侯徳榜と20世紀の中国化学工業」
- 第11回│1月14日
-
代田智明(総合文化研究科)「20世紀中国文学者の再検討--丁玲の挫折・転向・寂寞から」
- 第12回│1月21日
-
加島潤(社会科学研究所)「社会主義とは何なのか――経済学者孫冶方」